| 強迫性障害 |
■症状 |
強迫性障害とは、ある考え(強迫観念)や、行為(強迫行為)にとらわれ、どうしてもやめられずに苦しむ病気です。以前は強迫神経症と呼ばれていました。 『汚れが気になり、何度手を洗っても安心できない』 『古い広告などいらなくなった物を、捨てられない』 『外出時、鍵をきちんとかけたか気になって家に戻って鍵を何度もかけ直す』 など、考えないでおこうと思っても嫌な考えがココロに繰り返し浮かぶ不快なイメージを強迫観念といいます。実際に不合理だとは思っても手を洗ったり、鍵を確認することを繰り返さずにはいられないことを強迫行為といいます。強迫観念、強迫行為の両方がみられる人が約75%を占めています。強迫観念は不安を強くしますが、強迫行為をすると不安は和らぎます。 |
| ■原因 |
神経伝達物質(セロトニン)の調節障害や、脳の一部の代謝や血流といった活動の亢進異常など、いろいろな仮説がありますが、まだ解明されていません。受験や細菌感染の話を聞いたことなどが、発症のきっかけとなることもあります。 |
■治療 |
強迫行為の儀式や不安が耐えられないほど強くなってきたときには、入院する必要があります。強迫性障害の治療には、行動療法と薬物療法を併用したときに最良の結果が得られるようです ・薬物療法 SSRIなどの抗うつ薬が用いられるのが一般的です。副作用がつらいときは医師に相談しましょう。 ・行動療法 行動療法は薬物療法と同様の効果があります。なかでも暴露療法(苦痛を感じる対象や状況にあえて接することで症状を改善する方法)は最も効果があります。また、支持的精神療法も有効です。治療者が患者に対して関心をもち、共感し、勇気をもたせる治療法です。 |
| ■家族(周囲)の対応 | やめたいと思っても止められない障害なので「くだらないことはさっさとやめなさい」などと叱るのは逆効果です。なかには、服薬や行動療法の実行を拒否する人もいます。周囲の人は、治療を続けられるように勇気づけてあげましょう。うつ病の患者にはプレッシャーになるので勇気づけてはいけません。また自殺の危険性もあるので注意が必要です。 |
| 【参考文献】 ・強迫性障害を自宅で治そう! ・強迫性障害からの脱出 ・強迫性障害―わかっちゃいるけどやめられない症候群 |
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